メディアアート

出典:TATE
Nam June Paik TV Buddha 1974

ビル・ヴィオラ

出典:Comunita di Bose
bill viola the crossing 1996

ビル・ヴィオラは、大型スクリーンとスローモーション映像を組み合わせ、人間の生と死、苦しみと救済をテーマにしたインスタレーションで知られます。《The Crossing》(1996)は、片側では男性の上から水が降り注ぎ、もう片側では炎が立ち上る映像を同時に投影した作品です。どちらもスローで再生しており、観客はゆっくりと水や火に飲み込まれていく身体を、自分とほぼ同じスケールで見つめることになります。ここでは、宗教画のような構図とビデオ技術が結びつき、「時間の流れを強く意識させる映像インスタレーション」として機能しています。

マシュー・バーニー

出典:muryō mūbī
cremaster 1 (matthew barney, 1996)

出典:Art21
Exploring Myth and Violence with Matthew Barney | Art21

マシュー・バーニーの《The Cremaster Cycle》(1994–2002)は、5本の長編映像と、それに付随する彫刻・写真・ドローイングを含む大規模プロジェクトです。映像は、スポーツスタジアムやビル、オペラハウスなどを舞台に、身体改造や儀式的な行為、神話的なキャラクターが登場する複雑なイメージで構成されています。本作はニューヨークのグッゲンハイム美術館などで、インスタレーションとセットで展示され、美術館空間の中で「映画的世界」に入り込む体験として提示されました。

 ダグ・エイケン

出典:The Museum of Modern Art
Doug Aitken: sleepwalkers, Documentation of the exhibition

スティーヴ・マックィーン

スティーヴ・マックィーンは、『それでも夜は明ける』などの映画で知られています。《Static》(2009)は、自由の女神像をヘリコプターからぐるぐる周回しながら撮影した約7分のループ映像で、揺れるカメラと風やエンジン音の中、記念碑の表面を執拗に凝視する作品です。ポスト9.11以後に再開された「自由」の象徴を監視のような視線で撮ることで、移民や監視社会をめぐる現代の現実と、自由のイメージとのズレを可視化しようとする試みだと解釈されています。

出典:TATE
Steve McQueen
Static 2009 (installation shot)

ピピロッティ・リスト

出典:vobk
Pipilotti Rist - Ever is Over All

《Ever Is Over All》(1997)は、二つの映像を並置したインスタレーションで、片方には花が揺れる映像、もう片方には女性がその花の形をしたオブジェを持ち、街中で車の窓ガラスを割っていく姿がスローモーションで映し出されます。本作では、女性らしさや欲求、怒りを、怖さではなく解放感とユーモアを伴った行為として描き直そうとするフェミニズム的な作品だと説明されています。

クリスチャン・マークレー

出典:Walker Art Center
クリスチャン・マルクレー:時計

《The Clock》(2010)は、数千本の映画から「時計や時刻が映るシーン」だけを抜き出し、実際の時刻とスクリーン上の時刻を同期させた作品です。

観客は映画史の断片を見続けながら、自分が今どの時間帯にいるかを常に意識させられます。本作は、鑑賞者に『作品の前で過ぎていく自分の時間』あるいは、現在の時間を強く意識させるメメント・モリだと語られています。

出典:LAD FYE
CHRISTIAN MARCLAY THE CLOCK

ラファエル・ロサノ=ヘンマー

《Pulse Room》(2006)は、天井から吊るされた数十〜数百個の白熱電球と、心拍センサーを組み合わせたインスタレーションです。観客がセンサーを握ると、その心拍が計測され、一番近くの電球がそのリズムで点滅し始めます。手を離すとそのパターンは列の奥へと移動し、新たな参加者の心拍が先頭に記録されていきます。会場全体には、これまで参加した数多くの心拍パターンが光として蓄積され、「個人のリズム」と「集団の記憶」が同時に目に見える形になります。 

出典:High Museum of Art
ラファエル・ロサノ=ヘマー作「パルス・ルーム」

レフィック・アナドル

出典:Refik Anadol Studio
MACHINE HALLUCINATION

出典:Impact One
"Sense of Healing: AI Data Sculpture A" by Refik Anadol

オラファー・エリアソン

オラファー・エリアソンは、光・水・気温といった自然現象を再現するインスタレーションで、「知覚そのものを問い直す」体験型アートを展開します。テート・モダンのタービンホールを占拠した《The Weather Project》(2003)では、人工の太陽と霧によって、数千人が寝転びながら見上げる社会的な場をつくり出しました。自然と人工、個人の身体とグローバルな環境問題を接続する実践として、2000年代以降のメディアアートを代表する存在です。

出典:Art Theory
オラファー・エリアソン「The Weather Project」を2分で解説!

ジェニー・ホルツァー

出典:NOWNESS
プライベートビュー:ブレナム宮殿のジェニー・ホルツァー

ジェニー・ホルツァーはイギリスのブレナム宮殿で個展《SOFTER》を開催。《On War》では、宮殿のバロック様式の外壁に退役軍人50名以上の証言やヒューマン・ライツ・ウォッチの報告、ポーランドの戦争詩人シフィルシチンスカの詩を投影しました。

ライゾマティクス/真鍋大度

出典:pulse coding array
Rhizomatiks DJ Krush x Daito Manabe - JAG Benefit