山種美術館の速水御舟コレクション完全ガイド|120点の由来と必見作品
東京・広尾の閑静な丘。
速水御舟の世界最大コレクションが、ここ山種美術館にある。
その規模、120 点。御舟の画業のほぼ全期間を、ひとつの場所で見渡せる稀有な美術館である。
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山種美術館とは
- 所在: 東京都渋谷区広尾 3-12-36
- 開館: 1966 年(兜町時代)、2009 年に広尾へ移転
- 性格: 日本初の日本画専門美術館
- 創設者: 山崎種二(山種証券創業者、1893–1983)
- 所蔵総数: 約 1,800 点(うち日本画が中核)
- 速水御舟作品: 約 120 点 — 世界最大の御舟コレクション
120点コレクションの由来
山崎種二は同郷(御舟の親族と地縁あり)を含む複数のルートで、御舟没後の 1930 年代後半から 1950 年代にかけて作品を集中的に蒐集した。御舟未亡人や遺族との信頼関係を背景に、遺族手元にあった主要作の大半を一括で引き受けたことが、このコレクションを世界最大たらしめている。
特に重要文化財「炎舞」「名樹散椿」、人気作「翠苔緑芝」「紅梅・白梅」「黒牡丹」など、御舟の画業を象徴する作品が、ほぼすべて山種美術館に集約されている点は世界的にも稀である。
必見作品ベスト10
| 作品名 | 制作年 | 注記 |
|---|
| 炎舞 | 1925 | 重要文化財。象徴主義の到達点 |
| 名樹散椿 | 1929 | 重要文化財。金地金彩二曲一双 |
| 翠苔緑芝 | 1927 | 4 曲 1 双屏風。来館者人気投票常連 1 位 |
| 紅梅・白梅 | 1929 | 金地・琳派的様式 |
| 黒牡丹 | 昭和初期 | 群青と墨の重厚 |
| 京の家・奈良の家 | 1927 | 古都の家屋を主題化 |
| 春昼 | 昭和期 | 大気の質感を岩絵具で表現 |
| 桃花 | 大正期 | 細密写実期の代表作 |
| 埃及更紗 | 1931 | 渡欧後の古典再編期 |
| 春の宵 / あけぼの | 1935 | 絶筆未完作 |
展示頻度と公開ルール
- 「炎舞」「名樹散椿」は常設展示ではなく、年に 1〜2 回の特別展・所蔵品展で公開
- 翠苔緑芝・紅梅白梅・黒牡丹は比較的高頻度で展示替えに登場
- 大型屏風は保存上の理由から長期連続展示を避ける
- 初めて訪問する場合は、公式サイトの展示スケジュールで主要作の出陳期間を確認推奨
主な展覧会の歴史
- 1966 年: 開館記念「速水御舟展」
- 2009 年: 移転記念「速水御舟 ― 日本画への挑戦」
- 2014 年: 生誕 120 年記念「速水御舟 ― 日本画の風雲児」
- 2024 年: 生誕 130 年記念展(最新)
- 2026 年: 大規模回顧展開催予定(公式発表ベース)
ミュージアムグッズ・図録・本
- 図録: 『速水御舟 日本画への挑戦』(2009)、『速水御舟 全作品集』(小学館、決定版)
- ポスター・カレンダー: 「炎舞」「名樹散椿」「翠苔緑芝」のポスターは美術館ショップの定番
- クリアファイル・絵はがき: 主要作のラインアップが揃う
- 限定缶 / 和菓子コラボ: 季節展に合わせて青山・菓匠 菊家とのコラボ和菓子を館内 Cafe 椿で提供
- レプリカ・複製画: 一部主要作で高精細複製を販売
アクセス
- 東京メトロ日比谷線「広尾」駅 徒歩 10 分
- JR「渋谷」駅東口より 都営バス 学 03 系統「東京女学館前」下車徒歩 2 分
- 住所: 〒150-0012 東京都渋谷区広尾 3-12-36
- 休館日: 月曜(祝日の場合は翌火曜)、展示替期間
関連項目
続けて速水御舟の代表作10選を読むと、訪問前に作品の優先順位が見えてくる。
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